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\(\require{mhchem}\)鉄ケイ素合金(FeSi)の状態方程式のプレプリントを投稿しました。

Yoshihiro Nagaya, Hitoshi Gomi, Kenji Ohta, Kei Hirose
Equations of state for B2 and bcc \(\ce{Fe_{1-x}Si_{x}}\)
doi.org/10.22541/essoar.167397

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American Mineralogistに受理された鉄水素合金($\mathrm{FeH_x}$)の論文のプレプリントが公開されました。

Hitoshi Gomi, Kei Hirose
Magnetism and equation of states of fcc FeHx at high pressure
doi.org/10.2138/am-2022-8452
minsocam.org/MSA/Ammin/AM_Prep

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Geophysical Research Lettersに投稿していた鉄水素合金(FeH)の状態方程式(温度-体積-圧力の関係式)の論文が受理されました。

doi.org/10.1029/2021GL096260

プレプリントは、下記URLから入手することができます。

doi.org/10.1002/essoar.1050822

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High Pressure Researchに投稿していた非弾性測定(地震波の減衰)の論文が出版されました。

doi.org/10.1080/08957959.2021.

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Review of Scientific Instruments に投稿していたシリコンのゼーベック係数測定の論文が出版されました。

aip.scitation.org/doi/10.1063/

先行研究の論文を読んでます…。

新しい手法で行った研究だから、メソッドのところにその原理を詳しく書くのは良いです。それは良いのですが、もうちょっと基本的なことも書いてください…。具体的には、温度圧力条件を変えて何点のデータを取ったのかとか。メソッドを読む限り1点でしかやってない様に読めるのに、グラフにはたくさん点が打ってあります…。

最初は1点しかやってないのを、ごにょごにょして温度圧力依存性を出したのかとも思ったのですが、そうじゃなくてちゃんと全部の点を別々にやってる雰囲気…。なんでメソッドは1点しかやってないように見える書き方をしたんですか。どうして…。

同じく source/curie.f を見ると「このプログラムは、局所磁気モーメントの傾きが小さい場合に成立すると思われるハイゼンベルグモデルに対応させて、電子系のキュリー温度を計算するものである。手順はLichtenstein[1]に倣っています。」的なことが書かれていて、前述の${J_{ij}}$からキュリー温度を計算するようです。

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ついでにコメントのdeepl翻訳も載せておきます。
「このプログラムは、遍歴電子系をハイゼンベルグモデルに対応させるJ_ijパラメータを計算するもので、局所磁気モーメントの傾きが小さい場合に有効であると考えられる。手順はLichtenstein[1]に倣っています。」

Lichtenstein et al. (1987)
Local spin density functional approach to the theory of exchange interactions in ferromagnetic metals and alloys
doi.org/10.1016/0304-8853(87)9

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それで source/jkkr.f を見てみるとコメントとして
"This program calculates J_ij parameters that map an itinerant electron systems to the Heisenberg model that might be valid for a small tilting of the local magnetic moments. The procedure is after Liechtenstein[1].
[1] A.I. Liechtenstein, M.I. Katsnelson, V.P. Antropov, and V.A. Gubanov, J. Magn. Magn. Mater. 67, 65 (1987)"
みたいなことが書いてあり期待が膨らみます。ただし現状で関数の中身は"jkkr not implemented."という警告を返すだけみたいですが…。

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新しいバージョンの source/specx.f の118行目辺りから条件分岐があるのですが、そこに前述の5種類以外に mcd (xmd), fsm, j, tc, prn, one (single, sng)などが存在することが分かります。(まあ以前からfsmとかmcd (xmd)とかはあったのですが…)

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jkkr not implemented
kkr.issp.u-tokyo.ac.jp/bbs/thr
この質問の答えは「jkkr not implemented. (jkkrは実装されていません。)」が現時点での全てだと思いますが…。

最近 がメジャーアップデート(?)されて cpa2002v010 から cpa2021v01 になったようです。
それに伴い、上記の jkkr などの計算を出来るようにする準備を始めている…のでしょうか?

下記マニュアルの27ページの表3によると、AkaiKKRで実行できる計算の種類は go, ngo, dos, dsp, spc の5種類です。

KKR-Green関数法によるバンド計算
kkr.issp.u-tokyo.ac.jp/jp/docu

$\require{mhchem}$f-electrons treatment in AkaiKKR
kkr.issp.u-tokyo.ac.jp/bbs/thr

私はf電子系の計算をすることは、今までもこれからも無いと思うので、この話の内容自体は理解していないのですが。

第一原理計算は「経験的なパラメータを使わずに電子状態が計算できる」という建前になってはいるものの、現実的にはあらかじめパラメータを選んでおかなければいけない―あるいは色々なパラメータで計算してみて一番いいのを探さなければいけない―という状況が良くあります。

は、主に合金の計算に使われるわけですが、例えば$\ce{A_{1-x}B_{x}}$合金の計算をしたいときに「端成分のAでは近似Xを使うのが良いが、逆の端成分Bでは近似Yを使うのが良い」みたいな状況になる事があります。

いや…こういう時にどうすればいいか、私は知らないんですけどね…。

内核は、地球全体からすると小さいくせに、今回の内々核も含めて特徴的な地震波観測の結果が意外と多くて、全部を矛盾なく説明しようとすると相当複雑なことになります…というか、全部を上手に説明できるモデルは現状、存在しないと思います。

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この論文は別の方針でやった研究で、同じ地震イベントで発生した地震波のうち普通のPKIKPと、跳ね返って2回地球の中を通った波(PKIKP2)、3回通った波(PKIKP3)みたいなのを最大5回通った波(PKIKP5)まで測りました…という話だと思うのですが、私が正しく理解できてるかは自信がないです。

Up-to-fivefold reverberating waves through the Earth’s center and distinctly anisotropic innermost inner core
nature.com/articles/s41467-023
地球内核の中心部に新たな「核」。地震波の伝播速度を分析し存在が判明
techno-edge.net/article/2023/0

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内核を通る地震波(PKIKP)を使って、内核の構造を調べるわけですが、このPKIKPは外核とかマントルとかも通るので、その分を差し引いてやらないと内核だけの情報を得られない…。で、その為には、内核の一番上をギリギリかすめていく地震波(PKiKP)と比べるのがよさそう…。

そういう方針で研究をすると、内核の上の方は割と正しく情報が得られるけど、深いところに行くほど怪しい…って事になります。前々から内々核(innermost inner core)はあるんじゃない?と言われてきたのだけれど、半径1200kmの内核に対して半径600kmぐらいにある境界は、けっこう深いところにあるからう~んって言われていた…と。

五味斎 boosted

しかし,地球内部の観測手法が---精度こそ向上しているが---100年まえからほとんど変わっていないというのは凄いというかなんというか……。
地震波観測ってよっぽど都合が良いんだろうな。月や火星の内部構造も地震波を使ってるみたいだし。

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五味斎 boosted

地球内核のさらに内側の最内核の存在が確実視されたらしい

nature.com/articles/s41467-023

『恋する小惑星』気にはなっていたのですが、まだ視聴できていませんでした。見たいです!>BT

五味斎 boosted

『恋する小惑星』という素晴らしいアニメを今更知った。2020年放送。いまはdアニメなどで観れます。
ある程度専門的な内容までごく自然に触れていて、それでいて教育性を全面に押し出しているわけではないかんじ、めちゃくちゃ良い。これを観て地学に興味を持つ人が増えてたら嬉しいなぁ。
取材協力先が国土地理院やJAXAだっていうのもやる気のほどが窺える。

内容を見ずに「権威のあるジャーナルに載ってるから正しい」「ハゲタカに載ってるからデマ」みたいなのは、まともな理系教育を受けていた人ならダメだってすぐ分かりそうなものだと思うんですけどね…。

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Natureに掲載された室温超伝導の論文が世界中から捏造を疑われている裏で、MDPIの雑誌がまとめてハゲタカ扱いされているのディストピアみがある…。

室温超伝導論文に対するコメント
nature.com/articles/s41586-023

MDPIのジャーナルのハゲタカ扱いに対するtwitterの反応
twitter.com/enodon/status/1634
twitter.com/Yh_Taguchi/status/
twitter.com/tonets/status/1634

常温・ほぼ常圧で超伝導が実現したらしいです…。マジですか?

常温・高圧超伝導の研究は100GPaとか200GPaとかのかなりの高圧力下でしか実現していなかったのに、今回はまさかの1GPaしかかかっていないらしいです…。

Evidence of near-ambient superconductivity in a N-doped lutetium hydride
nature.com/articles/s41586-023

遺伝子組み換え生物が研究所から持ち出された事件…。

遺伝子組み換え「光るメダカ」、東工大院生が卵持ち出しか 育成容疑などで9人摘発
sankei.com/article/20230308-CS

遺伝子組換えメダカの学外持ち出しに係る文部科学省からの厳重注意について
titech.ac.jp/news/2023/066134
titech.ac.jp/news/pdf/news-321

ロケット打ち上げ失敗のニュース。打ち上げに失敗したという事実そのものを知ったときも悲しかったけど、予算がないせいで大事な衛星を同居させなきゃいけなかったというエピソードの方がキツイ…。これ、打ち上げの成否に関わらず悲しいニュースですよね。しかも、打ち上げに成功していたら話題にもならなかったやつ…。

ググったら出てきた関連論文

Calculation of Paramagnetic Susceptibilities for B.C.C. Transition Metals and Their Alloys
doi.org/10.1143/JPSJ.26.926

Calculation of Paramagnetic Susceptibilities for H. C. P. Transition Metals
doi.org/10.1143/JPSJ.29.366

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